透明色の手

時には言葉を綴り
時にはおにぎりを握り
時には着物を縫い
時には花を摘んで
時には星を指差し
時には水を汲み
時には涙をふいて
時には肩を抱きしめ
時には小さなゆりかごになる
 
けれども
けっして
大切な人の
光を遮らず
 
けっして
大切な人の
影や闇を隠そうとはしない
 
見えないけれど
いつもそこにある
大切な人にとっての
透明色の手でありたい
 
2018/4/29